バナナを食べると期待される効果

バナナを食べる事により期待される効果は数多くあります。

例えば、バナナを食べるとイライラが消える。そんな話も出ています。その根拠は、バナナに含まれるトリプトファンと呼ばれる成分です。
トリプトファンは、心を安定させるホルモンであるセロトニンの材料でアミノ酸の一種。セロトニンはトリプトファンとビタミンB6を体内で合成されて作られる神経伝達物質です。
バナナのトリプトファン含有量自体は100g中10mgと多くはないのですが、他の果物類にはこのトリプトファンはほとんど含まれておりません。さらにビタミンＢ６や多くの栄養を含んでおり、消化が良い割には腹持ちが良いとも言われていて、心身共に疲れた時の栄養補給には非常に有用とされています。こう言った事から、バナナを食べるとイライラが消えると言った話が出てきたのだと思われます。

他にも、食物繊維も豊富なので便秘解消にも役立ちます。
また、水分代謝を促進してくれるカリウムも豊富でむくみ防止効果も高いと言われています。カリウムは調理時の加熱で失われやすい成分なのですが、バナナなら生で食べられるのでその心配もありません。
葉酸も100ｇ中26㎍と他の食物と比べても豊富に含んでいるので、妊婦の方にもおすすめです。
さらに、十分に熟したバナナにはポリフェノールも豊富に含んでいるので、生活習慣病の予防やストレスの多い方には適した食材ではないでしょうか。


最後に、バナナは糖質が高いので太りやすいのではないかと言う疑問もありました。確かにそうなのですが、一方でバナナにはエネルギー代謝をサポートする成分が豊富に含まれている事もまた事実です。

例えば、バナナにはビタミンB1・B2・ナイアシン・B6・葉酸等、ビタミンB類がバランス良く含まれています。
ビタミンB類には糖質や脂質をエネルギー化するのに不可欠な栄養素です。不足すると食事で摂った糖質や脂質はエネルギーとして消費されないまま体脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。
また、バナナには必須アミノ酸のメチオニンやリジンも含まれていて、カルニチンという脂肪燃焼を促進する成分を合成する働きがあります。さらには、ビタミンEは細胞のエネルギー代謝を促進するコエンザイムQ10が体内で合成するのを助けます。

バナナの栄養価には目を見張るものがあり、バランスの良い食事を目指す点において必要不可欠と言っても過言ではないと思います。食生活の改善でお悩みの方は、バナナを積極的に摂取する事をご検討されてみてはいかがでしょうか。